【施工管理】目的別によるおすすめの転職先とは?職種や転職エージェントを紹介

FC編集部

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施工管理から転職することはできるのでしょうか。本記事では、施工管理が建設や建築業界以外で転職しやすい業界や、残業の少ない職場いきたい場合や年収を増やしたい場合におすすめの転職先などをご紹介しますので、参考にしてみてください。

「施工管理の転職先にはどんなものがあるの?」

 「建設や建築業界以外で施工管理が転職しやすい業界って?」

 「施工管理におすすめの転職先の職種とは?」

 このように、施工管理からの転職先を知りたいという人もいるのではないでしょうか。

この記事では、施工管理が転職したくなる理由や建設や建築業界以外で施工管理が転職しやすい業界、おすすめの転職先の特徴などを紹介しています。この記事を読むことで、施工管理からの転職先にはどのようなものがあるのか把握できるでしょう。

 

また、施工管理におすすめの転職先の職種や施工管理から転職を成功させるコツなどもご紹介しますので、転職を成功させたいと考えている人も参考にできます。

 

施工管理からの転職先について知りたい人は、ぜひ本記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

目次

施工管理からの転職先はあるの?

結論から述べると、施工管理からの転職は可能です。実際に、施工管理から他の職業に転職する人も少なくはありません。

施工管理は業務量が多く、さまざまな経験を積める仕事であるため、施工管理としての経験があれば他業界や別の職種への転職もしやすいでしょう。

 

施工管理が転職したくなる理由とは?

施工管理はその仕事の特徴や働き方から、転職を検討する人も多いです。それでは、施工管理が転職を検討する理由にはどのようなものが挙げられるのでしょうか。

ここでは、施工管理が転職したくなる理由について紹介していきます。

 

転勤や出張が多い

大手の場合、日本国内だけでなく海外にも現場があるため、転勤や海外出張が頻繁に発生するというケースも少なくありません。そのため、転勤がない会社への転職を検討するということがあるようです。

 

年収を増やしたい

施工管理の年収は平均年収と比較して低いというわけではありませんが、非常に忙しくストレスも多い仕事であるため、業務量に見合っていないと感じる人も少なくありません。

また、施工管理の仕事は残業代がつくことが前提の平均年収となっているため、今後のキャリアを考慮した上で転職を検討するというケースもあります。

 

残業や休日出勤がある

建設現場は天候やトラブルなどによって作業が遅延することも多く、休日出勤も発生しやすいです。

業務時間が長くなることで体力が持たないと感じたり、残業が長すぎて資格勉強ができなかったりする場合は、できるだけ労働時間が短い会社へ転職するのがおすすめです。

 

適切な評価がされない

会社の評価に対する不満から、転職を検討するというケースもあります。

施工管理の仕事に限った話ではありませんが、たとえば上司が特定の社員を贔屓している、一つのミスによって評価がずっと下がっているといった理由から、会社の評価に不満を抱いているという人も少なくありません。

このような場合は、公正な評価制度が整っている会社への転職を検討すると良いでしょう。

 

人間関係が難しい

特に建設現場では気性の荒い人々が働いていることがあるため、コミュニケーションや対処が難しいことがあります。また、施工管理者は会社と施主、現場の職人との間で板挟みになり、ストレスを感じることもあるでしょう。

 

建設や建築業界以外で施工管理が転職しやすい業界

施工管理からの転職先は、建設業界や建築業界だけに限りません。施工管理としての実績があれば、不動産業界やIT業界などへの転職も視野に入ります。

ここでは施工管理が建設や建築業界以外で施工管理が転職しやすい業界をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

ビル管理業界

ビル管理は建物の設備を定期的に点検し、適切な状態に管理することが主な仕事であるため、建物を建てる段階から携わってきた施工管理としての経験が活かせる業界でしょう。

また、ビル管理の仕事では、老朽化したビルの修繕なども発生します。このような場合でも、施工管理の経験があれば適切な業者選びができるため、重宝されるでしょう。

 

不動産業界

不動産業界はアパートやマンション、ビル、一戸建てなど建物の売買を行う業界です。施工管理として工事に携わってきた経験があれば、建物の正確な価値が見極められるため、不動産業界でも需要が高いと言えるでしょう。

また、お客様に物件を紹介する際にも専門的な知識に則った的確な説明ができるため、お客様からの信頼も得やすいでしょう。

 

IT業界

IT業界は常に人材不足の状態にあるため、未経験者でもチャレンジしやすい業界です。IT業界での代表的な職種としては、プログラマーやSEなどが挙げられます。未経験からの場合、まずはプログラマーとしてキャリアを積んでいくことになるでしょう。

 

飲食業

飲食業の仕事は接客と調理の2種類に分けられます。接客の場合は施工管理としてさまざまな関係者と関わることで身に付けたコミュニケーション能力を、調理の場合は現場仕事で培ってきた体力を活かせるでしょう。

飲食業は未経験からでもチャレンジしやすい業界であるため、調理の面でキャリアアップを目指すのであれば、食品衛生責任者や調理師免許などの資格を取得すると良いでしょう。

 

製造業

製造業の仕事も人材不足が深刻で、30代や40代の働き手が少ない状態にあります。また、生産管理の仕事では生産計画を立てて生産業務全体の管理を行うことになるため、施工管理として現場のスケジュールや品質管理、原価管理を行ってきた経験を活かせるでしょう。

製造業の仕事は建設業と違い天候などに左右されることもないため、休日出勤も発生しにくいです。そのため、建設業界よりもデメリットが少ない業界だと言えるでしょう。

 

施工管理におすすめの残業が少ない転職先の特徴

施工管理の仕事に対して不満があるという人の中には、残業などが多いことを特に不満に感じているケースも多いでしょう。れでは、残業が少ない転職候補としてはどのような転職先が挙げられるのでしょうか。

ここでは施工管理におすすめの転職先の特徴をご紹介しますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

  • リモートワークを導入している
  • 地場ゼネコンである
  • 発注者側の企業である
  • 官庁や役所である
  • 改修工事業を行っている

 

リモートワークを導入している

建設会社でもリモートワークを導入している企業は存在しています。とえば、本社からベテランの施工管理技士がリモートで現場の作業員に指示を出すというようなケースです。

このようにリモートワークを導入している企業であれば、転勤や出張などが発生する心配もありません。このような企業では実務経験のある施工管理技士を求めているため、年齢が高くてもキャリアに期待して採用される可能性があります。

 

地場ゼネコンである

地場ゼネコンとは、地方の工事に特化したゼネコンです。営業エリアが狭く、土木と建築の両方を請け負っています。

地場ゼネコンの場合は営業エリアが狭いため、転勤や出張がなく、経営も安定しているというメリットがあります。そのため、高い年収を求めるよりも、長時間の残業や転勤、出張などを避けたい人におすすめです。

 

発注者側の企業である

施工管理をする立場の場合、工事を請け負って完成させることが仕事です。しかし発注側は工事を発注する施主ということになるため、受注側の施工管理のように現場に出る必要性は減ります。

そのため、これまで長時間労働や休日出勤などに悩んでいた場合、発注側の企業に転職することで悩みがなくなる可能性もあるでしょう。施工管理技士としてのスキルがある人材であれば、発注側への転職も可能です。

 

官庁や役所である

公務員であれば、残業や休日出勤の多い建設業界の施工管理よりも労働環境は大幅に改善します。施工管理としての経験が活かせる部署もあるため、公務員の募集を調べてみると良いでしょう。ただし、年齢制限などもあるため事前にしっかり確認しておく必要があります。

 

改修工事業を行っている

改修工事の場合、発注者からの直請け案件が多く、新築案件のように多数の業者を挟むことがありません。そのため、工期にも余裕があるケースが多く、残業時間も発生しにくくなります。

発注者からの直請けであれば直接工期の交渉をすることもできるため、余裕を持った工事が進められるでしょう。また、施工管理の業務内容は新築案件とほとんどかわらないため、新しく業務を覚えなければいけないということもありません。

 

年収を増やしたい施工管理におすすめの転職先の業種

施工管理の残業時間や転勤、出張などが不満という人もいれば、給与面で不満を感じているという人もいるでしょう。そのような場合は、今よりも年収をアップできる転職先への転職を目指すことになります。

ここでは年収を増やしたい施工管理におすすめの転職先の業種を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

中堅建設会社

建設業界での中堅ゼネコンは、一般的な企業と比較すると売上高の大きな企業となります。年収もその分高額であるため、年収アップを目指す場合は中堅建設会社を狙って転職するのも良いでしょう。

大手よりも中堅の方が転職は成功しやすいですが、簡単に転職できるわけではないため、しっかりと対策を練る必要があります。

 

不動産ディベロッパー

不動産ディベロッパーは、街の開発事業の企画から運営までを幅広く行っているため、事業規模も大きいです。大手であれば施工管理の平均年収が1,000万円を超えるケースもあるため、不動産ディベロッパーへの転職を目指すのもおすすめです。

年収が高い分、中途採用をほとんど行っていませんが、転職エージェントであれば求人を見つけてくれる可能性もあるため、一度相談してみると良いでしょう。

 

スーパーゼネコン

スーパーゼネコンは一般的に、完成工事高が1兆円を超えるゼネコンを指します。スーパーゼネコンは日本では5社しか存在せず、平均年収も約1,000万円前後と非常に高額です。

このようなスーパーゼネコンへの転職はハードルが非常に高いですが、大手ゼネコンへの転職であれば、実務経験を積み、多数の資格を保有している人材であればチャンスがあるでしょう。

出典:建設産業の現状と課題|国土交通省

参照:https://www.mlit.go.jp/common/001172153.pdf

 

施工管理におすすめの転職先の職種

施工管理から転職したいと考えている人の中には、どのような職種に転職すれば良いのかわからないという人もいるでしょう。施工管理からの転職先としておすすめの仕事には、設計職や営業職などさまざまな職種があります。

ここでは施工管理におすすめの転職先の職種をご紹介しますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

施工管理におすすめの転職先の職種
1:設計職

設計職はCADシステムを使って設計、製図を行うことが仕事です。施工管理としての経験があれば図面を見ることができるため、設計職に転職してもスキルを活かせるでしょう。また、設計職であれば転勤や出張などもありません。

 

施工管理におすすめの転職先の職種
2:営業職

施工管理は職人と施主との間で多くの調整を行っているため、施工管理として経験を積んだ人材であれば、営業職としても活躍できます。特に法人営業の場合はノルマも厳しくないため、おすすめです。

 

施工管理におすすめの転職先の職種
3:インフラエンジニア

インフラエンジニアとは、サーバーやデータベース、ネットワークなどのITインフラの設計や構築、保守運用などを行うエンジニア職です。今後もITインフラがなくなることは考えにくいため、施工管理からの転職先としてもおすすめです。

 

施工管理におすすめの転職先の職種
4:マーケティング職

マーケティング職は未経験からでも挑戦しやすく、一度知識やスキルを身に付ければ、転職してもマーケターとして活躍することが可能です。

最初は年収も低めですが、経験を積んでいくことで年収を上げられるでしょう。

 

施工管理におすすめの転職先の職種
5:CADオペレーター

CADオペレーターは、CADと呼ばれるソフトウェアを利用して建物の設計図を作成する仕事です。CADオペレーターは設計図の知識を活かせるため、施工管理からの転職も可能です。

CADオペレーターは女性が多く活躍しているため、女性の転職先としてもおすすめだと言えるでしょう。

 

施工管理におすすめの転職先の職種
6:宅地建物取引士

宅地建物取引士とは、不動産の契約を行うことができる資格です。宅地建物取引士は独占業務の国家資格であるため、施工管理からの転職におすすめです。

宅地建物取引士の資格を取得すれば、不動産会社やハウスメーカーなどに勤務できます。ただし、年収は下がる可能性があります。

出典:宅地建物取引士資格試験について|国土交通省

参照:https://www.mlit.go.jp/common/001085075.pdf

 

施工管理におすすめの転職先の職種
7:プロパティマネジメント

プロパティマネジメントとは、オーナーからの委託を受けてオフィスビルや商業施設などの管理を行う仕事です。具体的には、建築物の維持管理業務や賃貸借契約業務の代行などを行うため、建築に携わってきた施工管理におすすめの転職先です。

近年では不動産投資への注目度も上がっているため、将来性の高い仕事だと言えます。

 

施工管理におすすめの転職先の職種
8:建設業経理士

建設業経理士は、建設業での経理を行うための資格を持つ人のことです。施工管理の仕事とは異なりますが、建設会社で働くことができるため、施工管理からの転職にもおすすめです。

 

施工管理におすすめの転職先の職種
9:建設コンサルタント

建設コンサルタントとは、道路やダム、河川などのインフラ建造物に関する工事の事前調査や計画の立案、設計などを行う仕事です。建設コンサルタントは施工管理として身に付けた知識や経験を活かすことができるため、おすすめの転職先です。

 

施工管理から転職を成功させるコツ

施工管理からの転職を検討している人の中には、転職が上手くいくか不安に感じている人もいるでしょう。ここでは施工管理から転職を成功させるコツをご紹介しますので、参考にしてみてください。

  • 転職をする理由を明確にしておく
  • 志望している企業の研究をしておく
  • 自分が身に付けたスキルか確認しておく
  • 転職理由と志望動機に関連性を持たせる
  • 転職エージェントや求人サイトを利用する

 

転職をする理由を明確にしておく

特に未経験の異業種への転職を目指す場合、「なぜ現職を退職したのか」という質問にどう答えるのかが重要です。

また、転職理由がネガティブな内容では面接官からの印象もよくないため、ポジティブな内容を準備しておきましょう。

 

志望している企業の研究をしておく

面接でも「なぜこの仕事を選んだのか」、「なぜこの企業を選んだのか」は必ず聞かれます。事前に志望企業の研究を行っておくことで、志望動機にも説得力を持たせることができます。

自分が入社後にどのように貢献できるのか効果的にアピールするためにも、しっかり研究しておきましょう。

 

自分が身に付けたスキルか確認しておく

転職活動の際には、自分のスキルの棚卸をしておきましょう。

特に未経験から異業種に転職する場合は、自分がどのようなスキルを持っているのか確認しておくことで、これまで得た経験やスキルをどのようにして活かせるのかはっきり説明できるようになります。

 

転職理由と志望動機に関連性を持たせる

転職理由と志望動機それぞれが立派な内容であったとしても、両者が関連していなければ一貫性がないと判断されてしまいます。そのため、転職理由と志望動機は必ずセットで考えるようにしましょう。

 

転職エージェントや求人サイトを利用する

はじめての転職活動では、何から手を付ければいいのかわからないという人も多いでしょう。転職エージェントや求人サイトを利用すれば、自分に合った求人を見つけやすくなります。

また、転職エージェントであれば応募書類の添削や面接対策などもサポートしてもらえるため、転職活動がスムーズに進む可能性も高くなるでしょう。

 

施工管路が転職をする時に気を付けること

施工管理からの転職先にはさまざまな候補がありますが、必ずしも満足のいく転職ができるとは限りません。ここでは施工管路が転職をする時に気を付けることをご紹介しますので、参考にしてみてください。

 

年収が下がる可能性があることを知っておく

施工管理として長年実績を積んでいたり、資格を保有していたりすると、転職することで給与が下がる可能性があります。

どうしても施工管理から別の仕事に転職したい場合は、年収が下がるのもやむを得ないということを覚えておきましょう。

 

他業種の場合には知識や経験を積み上げていかなければならない

施工管理から別の業種へ転職する場合、全てゼロからのスタートになります。そのため、また一から知識や経験を積み上げていかなければなりません。

自分よりも若い先輩や上司ができる可能性もあるため、しっかりと指示を聞いて仕事を覚えていきましょう。

 

条件がすべて揃う求人は少ないことを知っておく

施工管理からの転職に限った話ではありませんが、希望する条件に全てマッチするような求人は多くはありません。また、新卒の時よりも年齢を重ねた分、条件が厳しくなっているケースもあります。

さらに、条件が良い求人は他の人も希望するため、ライバルも多いでしょう。

 

施工管理の仕事をしているとどんな強みがあるの?

施工管理としての経験を積むことで、さまざまな強みを身に付けられます。しかし具体的にどのようなポイントをアピールすればよいのかわからないという人もいるでしょう。

ここでは最後に、施工管理の仕事をしているとどのような強みがあるのかご紹介しますので、参考にしてみてください。

 

予算管理能力がある

施工管理の主な仕事は、工事のスケジュール管理や品質管理、安全管理、原価管理などを行うことです。施工管理として経験を積むことで、予算管理能力を身に付けられます。

予算管理能力などのマネジメント系のスキルはさまざまな業種で必要とされる能力であるため、転職時にも良いアピールポイントになるでしょう。

 

使命感や責任感がある

施工管理は業務量が非常に多く、責任も重い仕事です。工事の予算や品質を管理しながら工期に間に合うようにさまざまな調整を行っていきます。

このような責任のある立場で仕事をこなしてきたということは、転職時にも有効なアピールポイントになります。実際の業務で乗り越えてきた困難など具体的なエピソードを伝えると、より説得力も増すでしょう。

 

統率力がある

施工管理は年代の異なる多数の作業員を束ねる立場になります。そのため、施工管理として経験を積むことで、統率力を身に付けることが可能です。

現場の作業員の指導や管理を行い、作業を円滑に進めてきた経験があるため、リーダーシップがあることをアピールできるでしょう。

 

コミュニケーション能力がある

施工管理は施主や現場の職人と交渉したり調整を行ったりすることも多いため、高度なコミュニケーション能力を身に付けることが可能です。

また、施工管理が働く現場には、さまざまな年齢の職人、作業員がいます。そのため、立場や年代を問わないコミュニケーション能力の高さをアピールできるでしょう。

 

施工管理の目的別によるおすすめの転職先について知っておこう

施工管理は業務量が多く、さまざまな人と関わる仕事です。施工管理としての経験を積むことで、異なる業界や業種の仕事にも転職することができます。

ぜひ本記事で紹介した施工管理が転職しやすい業界や施工管理におすすめの転職先の特徴、年収を増やしたい施工管理におすすめの転職先の業種などを参考に、自分に合った転職先を見つけてみてはいかがでしょうか。