施工管理の給料が高い理由7選!年収アップのコツや役立つ資格もあわせて紹介

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施工管理の給料が高いことにはどのような理由があるのでしょうか。本記事では施工管理という仕事の概要や、施工管理の給料が高い理由、施工管理の仕事で給料が安くなるケースや施工管理の仕事で年収をアップさせるコツなどをご紹介しますので、参考にしてみてください。

「施工管理ってどんな仕事なの?」

 「施工管理の給料が高いことにはどんな理由がある?」

 「施工管理の仕事でさらに年収をアップさせるにはどうすればいい?」

 このように、施工管理という仕事や施工管理の給料が高い理由について詳しく知りたいという人もいるのではないでしょうか。

この記事では、施工管理という仕事の概要や、施工管理の給料が高い主な理由、施工管理の仕事で給料が安くなるケースなどを紹介しています。この記事を読むことで、施工管理の給料が高い理由について把握できるでしょう。

 

また、施工管理の仕事で年収をアップさせるコツや役立つ資格などもご紹介するので、施工管理の仕事で給料をアップしたいと考えている人も参考にできます。

 

施工管理の給料が高い理由について知りたい人は、ぜひ本記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

目次

そもそも施工管理ってどんな仕事?

施工管理とは、建設工事の現場で技術者の指揮をとり、工事全体の管理を行う仕事です。工事が遅延したり予算オーバーになってしまったりしないように、工事全体の取りまとめを行い、進めていくのが施工管理の役割です。

しかし、どのような業務を行っているのか具体的にイメージしにくいという人も多いでしょう。ここでは、そもそも施工管理がどのような仕事なのか解説するので、参考にしてみてください。

 

安全管理

安全管理は、建設工事の現場で作業員の安全を確保する業務です。工事現場は常に危険と隣り合わせです。現場作業員は身体的な危険に晒されている状態であるため、施工管理が必要な環境や設備などを整え、作業員の安全を守ります。

安全管理として代表的な業務としては、手すりや消火器の設置、機材の点検、ヒヤリハットなどの作業員への安全教育、健康管理、安全パトロールなどが挙げられます。

 

品質管理

品質管理は、成果物が仕様書、設計書のとおりの品質を達成できるように管理する業務です。具体的には、建設で使用する資材の寸法や品質などが仕様書の基準を満たすように施行します。

また、完成した建物に対して品質評価の試験を行い、高い強度や仕上げなどが規格を満たしているかどうか確認し、品質を確保することも業務の一つです。

 

原価管理

原価管理は、工事にかかる人件費や材料費などの原価を管理する業務です。工事で必要となる原価の管理を行い、予算内に収める仕事となります。

また、途中で問題が発生した場合には、計画や工程などの見直しを行うことで予算内に収まるように軌道修正を行います。工事の予算を超えてしまうと企業としての利益が減ってしまうため、原価管理は慎重に行う必要があるでしょう。

 

工程管理

工程管理は、作業の進め方や必要となる作業員の人数、重機の手配などを行い、予定している工期内で建物が完成できるようにスケジュール管理を行う仕事です。

実際に工事がスタートしてからは、スケジュール通りに工事が進むように作業の管理を行います。工程管理が上手くいっていないと工期遅れにも繋がります。

また、工事の規模が大きくなるほど工程管理の難易度は上がるため、経験や知識が求められるでしょう。

 

施工管理の給料が高い理由7選

施工管理の仕事は、一般的な仕事と比較すると給料が高い傾向があります。施工管理の給料が高い理由には、労働環境や休日出勤などさまざまな要因が関係しています。

ここでは施工管理の給料が高い理由をご紹介しますので、どのような理由があるのか参考にしてみてください。

 

施工管理の給料が高い理由
1:労働環境が厳しいため

施工管理の仕事は危険な作業が多く、技術と体力の両方が必要とされるため、給料が高い傾向があります。施工管理は屋外で一日作業を行いつつ、資材発注や進捗管理のためのデスクワークも行います。

また、作業員の安全管理のために適度に休憩を入れたり、工期に間に合うように指示を出したりしながら、工事全体を把握して進捗管理を行う必要があるため難しい仕事です。

このような施工管理の仕事をこなせる技術と体力を兼ね備えた人材は貴重であるため、その分給料も上がりやすいです。

 

施工管理の給料が高い理由
2:資格手当がもらえる場合があるため

施工管理として現場監督を行う場合には資格が必要になるため、資格手当がもらえることも給料が高くなる理由の一つです。施工管理の資格にはさまざまな種類がありますが、受験するにはいずれも一定以上の実務経験が求められます。

施工管理の資格を取得すれば現場監督や主任技術者の業務を担当できるようになるため、企業にとってのメリットも大きいです。そのため、一定の経験を積んで資格を取得した施工管理は給料も上がりやすいと言えるでしょう。

 

施工管理の給料が高い理由
3:残業代が多い場合があるため

施工管理の仕事は残業が発生しやすく、給料に残業代が含まれていることも給料が高い理由です。施工管理は一日中現場監督として屋外で仕事をし、さらに資材調達や進捗確認などの業務を事務所で行います。

このように現場作業と事務作業が並行になるため、施工管理は月々の残業時間が35時間程度と、他の仕事と比べても残業時間が長いです。このような理由から、結果的に給料も高くなりやすいです。

 

施工管理の給料が高い理由
4:規模の大きい会社で働いているため

施工管理として規模の大きな会社に勤めていると、それだけ給料も高くなります。施工管理の仕事でも、他の業種の仕事と同様に企業規模は給料に大きく影響します。

大企業と呼ばれるような企業で働いている場合、それだけ年収も高くなるでしょう。

 

施工管理の給料が高い理由
5:休日出勤をしているため

施工管理の仕事には休日出勤が発生しやすいため、給料も高くなります。建設現場は天気に左右されるケースが多く、作業が遅れればその分休日に作業を実施して取り戻さなければいけません。

そのため、施工管理は土日にも出勤して仕事をしなければいけないことが多くなります。特に忙しくない通常期であっても休日出勤が月に2、3日程度発生する場合もあるため、その分給料も高くなります。

 

施工管理の給料が高い理由
6:経験や実績を積んでいるため

施工管理として経験や実績を積むことで、給料も上がっていきます。施工管理は経験や実績が必要となる仕事です。施工管理の資格を取得するためにも、一定以上の実務経験が求められます。

また、経験を積むことで昇給し、役職がつくことも多いため、それだけ給料が上がるでしょう。担当できる案件の規模も大きくなるため、給料が上がる機会も増えていきます。

 

施工管理の給料が高い理由
7:規模の大きい現場に携わっているため

施工管理として規模の大きな現場を担当していると、それだけ給料も上がります。会社の規模も給料に影響を与えますが、携わる工事の規模も年収アップに影響します。

規模の大きな現場では工程管理が難しくなるため、それだけ高い知識や実務経験が必要です。そのため、規模の大きな現場に携わることで給料も高くなりやすいでしょう。

 

施工管理の仕事の平均年収

施工管理の仕事の平均年収は、500万円台後半から600万円台前半程度です。令和3年の日本全体での平均年収が443万円であるため、施工管理の平均年収は高い水準にあると言えるでしょう。

ただし、会社や現場の規模によっても年収は変動します。

出典:令和3年分 民間給与実態統計調査|国税庁

参照:https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/gaiyou/2021.htm

 

施工管理の仕事で給料が安くなる場合

ここまで紹介したとおり、施工管理の仕事は平均年収が高めです。しかし施工管理として働いている人の中には、年収が低いという人も存在しています。

ここでは、施工管理の仕事で給料が安くなる場合についてご紹介しますので、参考にしてみてください。

 

経験が浅い場合

施工管理でも経験が浅い場合、給料も安くなりがちです。施工管理の仕事は実務経験や知識によって給料が上がりやすいですが、逆に言えば経験が浅く施工管理として未熟な場合は給料も安くなりやすいです。

給料を上げるためには、一定以上の実務経験を積むことが大切だと言えるでしょう。

 

残業代が支給されていない場合

残業代が支給されない会社で働いている場合、施工管理でも給料が安くなりがちです。建設業界の企業の中には、残業代を全額支給していない企業も存在しています。

施工管理は残業時間が長い傾向があるため、残業代が支給されない企業ではそれだけ給料も安くなってしまうでしょう。

 

小さい会社の場合

小さな会社で働いている場合、施工管理でも給料が安くなりがちです。基本的に会社の規模が大きくなるほど、勤めている人の給料も上がります。

大規模な建設会社であればそれだけ大きな工事も扱いますが、小さな会社では扱える工事の規模にも限界があるため、給料も安くなりやすいです。

 

資格を保有していない場合

資格を持っていない施工管理は給料が安くなりがちです。建設会社は在籍している施工管理技士の数が多くなるほど工事を請けやすくなるため、資格保有者に資格手当を出しているケースも多いです。

逆に言えば、資格を取得しないと給料は上がりにくいでしょう。

 

規模が小さい現場の場合

規模の小さな現場に携わる施工管理は給料が安くなりやすいです。建設現場では工事の規模が大きくなるほど施工管理に高度な知識や経験が必要となるため、担当している施工管理の給料も上がりやすいです。

そのため、小規模な現場ばかり入っているとなかなか給料は上がらないと言えるでしょう。

 

施工管理の仕事で年収をアップさせるコツ

施工管理の仕事は平均年収が高いですが、今以上に年収をアップしたいと考えている人も多いでしょう。施工管理で年収を上げるには、資格取得や実務経験を積むと言った方法が挙げられます。

ここでは施工管理の仕事で年収をアップさせるコツを紹介していきましょう。

  • 「施工管理技士」の資格を取得する
  • 実務経験を積む
  • 給料の高い会社に転職する
  • 役職につくことを目指す

 

「施工管理技士」の資格を取得する

施工管理の年収を上げるには、施工管理技士の資格を取得する方法があります。資格を持っていると、対応できる現場の数も大きく変わります。

施工管理の資格には「土木施工管理技士」や「建築施工管理技士」など複数の種類があり、持っている資格によっても対応できる工事の種類が変わります。たとえば、ビル建設での電気設備の設置を行うためには「電気工事施工管理技士」の資格が必要です。

このように、資格があれば幅広い工事に対応できるようになるため、年収アップにも繋がります。

出典:施工管理技術検定とは|一般財団法人 建設業振興基金

参照:https://www.fcip-shiken.jp/about/

出典:1級土木施工管理技術検定|一般財団法人 全国建設研修センター

参照:https://www.jctc.jp/exam/doboku-1/

 

実務経験を積む

施工管理の年収を上げるには、実務経験を増やしていく方法があります。施工管理の仕事では実務経験が求められるため、経験を積むほど年収も上がりやすいです。

さまざまな現場で経験を積めばノウハウも身についていくため、規模の大きな現場にも携わりやすくなるでしょう。そのため、若手のうちはできるだけ経験を積むことが大切です。

 

給料の高い会社に転職する

平均年収の高い大手企業に転職すれば、それだけ年収アップが期待できます。転職をする場合は、転職先の企業の年収や、残業代が支給されるのかどうかなどを確認すると良いでしょう。

 

役職につくことを目指す

施工管理の仕事に限りませんが、役職がつけばそれだけ給料も上がります。施工管理として役職がつくということは、それだけ長い実務経験を積み、知識を身につけているということの証明にもなります。

現場を管理できる立場になるほど年収も上がるため、役職を上げていく努力をしましょう。

 

施工管理のスキルアップに役立つ資格

施工管理として年収をアップするには施工管理の資格を取得することが重要です。

施工管理の資格には複数の種別が存在します。ここでは施工管理のスキルアップに役立つ資格をご紹介しますので、参考にしてみてください。

 

1級 建築施工管理技術検定

建築施工管理技術検定とは、工事現場での施工計画や工程管理、品質管理を適切に行うための国家資格です。施工管理にとって基本となる資格と言えるでしょう。

1級を取得した場合は、鉄筋工事や塗装工事などすべての工事現場での監理技術者として認められるため、1級取得を目指すと良いでしょう。

出典:令和5年度 1級 建築施工管理技術検定のご案内|一般財団法人 建設業振興基金

参照:https://www.fcip-shiken.jp/ken1/

出典:建設業法の概要|国土交通省

参照:https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/const/content/001443049.pdf

 

1級 電気工事施工管理技術検定

電気工事施工管理技術検定とは、電気工事の監督ができる資格です。

1級を取得すると特定建設業の営業所でも専任技術者として仕事ができるようになるため、電気工事を行う企業への転職で有利になる可能性が高いです。

出典:令和5年度 1級 電気工事施工管理技術検定のご案内|一般財団法人 建設業振興基金

参照:https://www.fcip-shiken.jp/den1/

出典:建設業法の概要|国土交通省

参照:https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/const/content/001443049.pdf

 

1級管工事施工管理技術検定

管工事施工管理技術検定とは、ダクト配管工事や上下水道などの管工事の施工管理を適切に行うための資格です。

1級を取得すると特定建設業やそれ以外の一般建設業での専任技術者、主任技術者、監理技術者として認められるため、1級取得を目指すと良いでしょう。

出典:1級管工事施工管理技術検定|一般財団法人 全国建設研修センター

参照:https://www.jctc.jp/exam/kankouji-1/

典:建設業法の概要|国土交通省

参照:https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/const/content/001443049.pdf

 

1級電気通信工事施工管理技術検定

電気通信工事施工管理技術検定とは、電気通信工事の施工管理を適切に行うための資格です。

1級では特定建設業やそれ以外の一般建設業での専任技術者、主任技術者、監理技術者として認められるでしょう。

出典:1級電気通信工事施工管理技術検定|一般財団法人 全国建設研修センター

参照:https://www.jctc.jp/exam/dentsu-1/

 

1級土木施工管理技術検定

土木施工管理技術検定とは、橋やダム、道路などの土木工事現場の施工管理を適切に行うための資格です。土木工事では工事の規模が大きくなるほど資格保有者の需要も高くなります。

1級を取得すれば主任技術者だけでなく監理技術者になることができるため、それだけ価値も高まるでしょう。

出典:1級土木施工管理技術検定|一般財団法人 全国建設研修センター

参照:https://www.jctc.jp/exam/doboku-1/

 

1・2級建設機械施工管理技術検定試験

建設機械施工管理技術検定とは、建設機械を使用する建設現場で施工管理を適切に行うための資格です。この資格は建設機械の操縦に関する資格ではなく、現場責任者として仕事をするために必要な資格です。

1級、2級で仕事内容に大きな違いはありませんが、1級は特定建設業と一般建設業の専任技術者、監理技術者、主任技術者になれます。

出典:1・2級建設機械施工管理技術検定試験|一般社団法人 日本建設機械施工協会

参照:https://jcmanet-shiken.jp/#r04

 

施工管理の給料が高い理由について知っておこう

施工管理は知識や経験が求められるだけでなく、残業や休日出勤も発生しやすいことから、給料が高い傾向があります。

ぜひ本記事で紹介した施工管理の給料が高い理由や施工管理の仕事で年収をアップさせるコツなどを参考に、施工管理の仕事を目指してみてはいかがでしょうか。