施工管理は意外と楽?働くメリット6つと仕事を楽しく感じられる場面をご紹介

FC編集部

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施工管理は意外と楽、という話を聞いたことはないでしょうか。この記事では施工管理が意外と楽だとは言えない理由、主な仕事内容や施工管理のメリットや施工管理でホワイトに働く方法などについて紹介します。施工管理の仕事に興味のある方は、ぜひご覧ください。

 

「施工管理は意外と楽だと聞いたけれど、本当?」

 「施工管理で働くことのメリットは?」

 このように、施工管理の仕事が意外と楽だと聞いて本当か知りたい人や、働くメリットを知りたい人もいるのではないでしょうか。

この記事では施工管理が意外と楽だとは簡単に言えない理由、施工管理の主な仕事内容、働くメリットなどを紹介します。本記事を読むことで施工管理の仕事の情報や、楽だと言われても簡単に楽とは言えないこと、その上で働くメリットがあることが分かるでしょう。

 

また、施工管理の仕事が楽しいと感じる場面、施工管理に向いていない人についても紹介しているため、施工管理に自分が向いているか向いていないか分かるようになるでしょう。

 

施工管理の仕事について詳しく知りたい人、施工管理で働くメリットや自分が向いているかどうか知りたい人はぜひ、こちらをチェックしてみてください。

 

目次

施工管理が楽とは簡単には言えない理由

施工管理は土木工事の現場や建設現場で全体の管理業務を行うため、仕事内容が意外と楽だとは言えないでしょう。

まずは、施工管理の仕事が楽とは簡単には言えない具体的な理由を紹介します。

 

施工管理が楽とは簡単には言えない理由1:
きつさは立場や現場により変わる

施工管理が意外と楽かどうかは、立場や現場によって変わりますので注意しましょう。

たとえば正社員や派遣社員、どんな役職に就いているかどうかで担当する仕事の量が変わるでしょう。また、建設現場の規模が大きければ仕事の量が増える可能性があります。

会社によっては複数の現場を担当することがあり、その場合は仕事が増えてしまいます。閑散期や繁忙期もあるため、閑散期だけを見て意外と楽と言っている可能性もあるでしょう。

 

施工管理が楽とは簡単には言えない理由2:
残業や休日出勤が多いこともある

施工管理は会社や現場によって、残業や休日出勤が多い場合があることも知っておきましょう。

たとえば週休2日制を取り入れている現場もありますが、働き方改革が進んでおらず、そうではない場合もあります。そのため週休2日の現場で働いていた時は楽だと感じていても、そうではない現場では考えが変わる可能性があるでしょう。

また建設現場では工期に間に合わせる必要があるため、進捗状況によっては残業が増えてしまうこともあります。

出典:「働き方改革」の実現に向けて|厚生労働省

参照:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000148322.html

 

施工管理が楽とは簡単には言えない理由3:
不規則な生活に陥りやすい

建設現場は昼だけでなく夜に工事を行っている場合もあります。また残業などで不規則な生活に陥りやすいため、楽とは言えないでしょう。

夜間工事の施工管理であれば、規則正しい生活をすることは難しいでしょう。

残業が発生した場合、睡眠不足になってしまうようなこともあります。不規則な生活に陥ると体力的にきつくなってしまうため、意外と楽だとはいかない可能性があることに注意してください。

 

施工管理の主な仕事内容

施工管理の仕事は、現場で作業員を指導し、工事が計画通りに進むように建設現場全体を管理することです。工事全体の管理ということで、施工管理の仕事はかなり幅広いという特徴があります。ここからは施工管理の主な仕事を紹介します。

 

建設現場監督の仕事

施工管理は、建設現場監督と同じように施工計画の作成や現場の監督、指導や資材の発注、管理などを行います。

しかし、建設現場監督の仕事が施工管理の仕事という訳ではありません。建設現場監督は建設現場の管理を主に行いますが、施工管理は予算管理といった現場を離れたデスクワークも行います。

ただ会社によっては施工管理と建設現場監督の仕事が同等に扱われることもあり、仕事内容に大きな違いはありません。

 

設計図面の修正

施工管理は設計図を元に、建築材料の寸法や実際にどのように工事するのか、施工方法等の情報を加えて施工図を修正します。

設計図から施工図を作成するためには、CADで作図するスキルや設計図に書かれている内容をしっかり読み取るスキルが必要です。

また建築材料に関する知識や、施工方法などについての知識も必要になるでしょう。

 

施工管理で働くメリット6つ

施工管理の仕事は意外と楽だとは言えない仕事ですが、やりがいがあり、建設業界に必要な仕事です。ここでは施工管理の仕事のやりがいについて紹介します。

施工管理の仕事に興味がある場合は、施工管理の仕事のメリットを知って、施工管理を目指すかどうか検討してみましょう。

 

1:年収が高い

施工管理には道路やダムといった土木工事に携わる土木施工管理と、住宅やオフィスビルといった建物の建築工事に携わる建築施工管理の2つがあります。

職業情報提供サイトによると、土木施工管理の平均年収は573万円、建築施工管理の平均年収は620万円となっています。

国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、日本の平均給与は443万円となっているため、土木施工管理も建築施工管理も高い年収といえるでしょう。

出典:建築施工管理技術者| job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

参照:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/21

出典:土木施工管理技術者| job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

参照: https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/23

出典:令和3年分 民間給与実態統計調査|国税庁

参照:https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/gaiyou/2021.htm

 

2:資格を取得することで仕事が確保できる

施工管理には慢性的な人手不足という問題があります。未経験者や資格がなくても施工管理になることはできます。

しかし、資格を取得すれば現場代理人になれる可能性があるため、需要が高くなり仕事を確保しやすいでしょう。また、資格取得で年収アップも期待できるでしょう。

出典:建築・電気工事施工管理技術検定 | 一般財団法人建設業振興基金 試験研修本部

参照:https://www.fcip-shiken.jp/index.html

 

3:働き方改革から残業時間が減ってきている

建設業ではこれまで、36協定で定められた時間外労働の上限の基準について適用除外とされてきました。しかし2024年(令和6年)4月1日以降は上限規制が適用されるようになるため、これまでのような長時間労働は是正されるでしょう。

こういったことから、施工管理の残業時間は減っていくでしょう。

出典:時間外労働の上限規制の適用猶予事業・業務|厚生労働省

参照:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/gyosyu/topics/01.html

 

4:施工管理の仕事はAIやロボットに代替されにくい

近年では人手不足等の問題もあり、AIが人間に代わって働くことも増えてきましたが、施工管理の仕事はAIやロボットには代替されにくいと言われています。

これは施工管理の仕事が多岐にわたることや求められる知識が多いことからです。また現場でマネジメントをする必要があること、発注者と打ち合わせたり役所に書類を提出したりする際にコミュニケーションが求められることも理由です。

 

5:年齢に合わせた仕事が選べる

施工管理の仕事は体力が必要と言われていますが、実は全ての建設現場で体力を必要とする訳ではありません。体力がそれほど必要とされない建設現場もあるため、自分の年齢に合った仕事を選択できます。

また建設業では高齢化や人手不足の問題があるため、高齢者でも働きやすい環境が整えられている場合もあるでしょう。

 

6:形に残る仕事に携われる

工管理は道路や橋、住宅などさまざまな建築物の工事に携われる可能性があります。それらは形として残り、また人々が利用しているところを目にする機会もあるでしょう。そのため、社会貢献している実感が得られます。

目に見える形で仕事の成果が残るため、人に対して自分がどのような仕事をしているのか伝えやすいこともメリットです。

 

施工管理でホワイトに働く方法

施工管理はその仕事の多さから長時間労働になりやすく、ブラックに該当するような仕事になりやすいです。

ここでは、施工管理でホワイトに働くためにはどのようなことに気を付けれたらよいのか方法を紹介します。

施工管理になりたいけれどブラックでは働きたくないという場合は、これらのポイントに気を付けてみましょう。

 

派遣社員で働くことで働く立場や現場を選択できる

ブラックで働きたくない場合は、派遣社員で働くことも1つの選択肢です。

正社員は基本的に会社の方針に従って働くことになりますが、派遣社員であれば派遣会社との契約で待遇が決まっているため、契約を超えて働くことはないためです。

派遣社員として働くことで、自分の希望になるべく沿った現場で働ける可能性があります。ただし、正社員と比較すると給与面や教育面でのデメリットがあります。

 

改修工事が中心の建設会社は収益性が高いことが多い

改修工事を中心にしている建設会社は収益性が高いことが多く、ブラックな働き方を避けられる可能性があります。

改修工事が中心であれば、新築工事に比べて工事の規模は小さいこと、繁忙期や閑散期があまりないというメリットがあります。ただ一方で、夜間や休日の工事が多い、新築の工事は担当できない可能性があるといったデメリットもあるでしょう。

メリット・デメリットについて検討した上で選びましょう。

 

施工管理で楽しいと感じる場面

施工管理の仕事には、楽しいと感じる場面がいくつもあります。ここでは施工管理はどのようなことが楽しいと感じるのか、紹介します。施工管理を目指している場合は、これらを参考にしてみてください。

 

関わりの深い職人とフランクに話せる

施工管理は、工事に関わる職人たちとコミュニケーションを取る必要があります。

最初は、職人に近づきにくいと感じていたとしても、一緒に仕事をしていくうちにフランクに話せるようになり、褒められると仕事が楽しくなるでしょう。

 

服装が決められていない

施工管理の現場での服装は基本的に作業着で、オフィスや打合せといった場面ではスーツが一般的ではあるものの、通勤時の服装は決められていないことが多いでしょう。好きなスタイルで通勤できるため、楽しめます。

また会社によって異なりますが、作業着で通勤が可能な場合もあります。

 

上司の管理を受けずに仕事ができる

建設現場において、そこで働いている作業員たちの上司の立場にあたるのは施工管理です。上司に管理されながら働くのではなく、自分が上司の立場で管理しながら働くことを楽しいと感じる人もいるでしょう。

 

休憩が取りやすい

一般的な仕事で休憩というと、8時間以上で1時間の休憩を取ることが多いでしょう。施工管理は昼の1時間の休憩以外に10時と15時にも休憩を取ることが多いため、休憩が取りやすくなっています。

10時と15時の休憩は15分~30分程度ですが、通常よりも休憩時間が多く休憩が取りやすいことで、自分の好きなことをしたりして楽しい時間を過ごせるでしょう。

 

基本は職人の作業を見る仕事になる

施工管理は自分で作業するのではなく、基本的に職人が作業しているのを見ているのが仕事です。職人が建築物を建てたり、工事している様子を見ていることで、何もなかった土地に建築物や道路が建設されたりといった過程が見られることが楽しいでしょう。

自分で建設等の作業はしないため作業をしたい人には向いていませんが、モノづくりに興味がある人には施工管理は楽しい仕事になるでしょう。

 

やりがいを感じられる

施工管理の仕事では、携わった建築物がそのまま形として残ることや、チームで一丸となって完成させることで大きなやりがいを感じられるでしょう。

施工管理の仕事で携わった建築物は、目で見て完成したことが分かり、自分たちの努力や苦労も残せます。しっかり完成させられれば、顧客から感謝されることもあるでしょう。チームで一丸となって完成させたこと、感謝を受けることが楽しく感じる場面です。

 

仕事内容が良ければ評価される

施工管理の仕事は設計図通りに建築されているかどうか、工期が守られているかで評価されます。しっかりと工期を守って設計図通りの建築を行えば、良い仕事をしたとして評価されるでしょう。

施工管理の仕事は評価のポイントが分かりやすいため、評価されやすい仕事と言えます。自分の仕事が評価されれば年収がアップしたり、より大きな規模の工事を担当できるようになったりもするでしょう。

 

能力が上がっていくのが実感でき達成感がある

施工管理の仕事をしていくことで、自分ができる仕事の幅が広がることや、職人からの態度の変化などから自分の能力が上がっていくことが実感でき、達成感を得られるでしょう。

どんな仕事でも働き始めた時はできることが限られますが、経験を積むことでこれまでできなかったことが行えるようになったり、自身の知識が増えたことを実感できたりします。

そのため、頑張った分だけ、能力が上がったことを実感しやすいでしょう。

 

大きいプロジェクトに取り組めるとやりがいを感じられる

施工管理の経験を積んでいくことで、大きいプロジェクトに携わる機会もあります。大きいプロジェクトでは大きなお金が動いており、その分施工管理にかかるプレッシャーは重く、苦労も大きくなります。

大きなプロジェクトの仕事をするのは大変なことですが、それだけに得られる達成感も大きくなります。施工管理として、充実した気分で仕事ができるでしょう。

 

施工管理に向いていない人

施工管理は、建設現場でなくてはならない職業の1つです。工事を管理する立場として重要な仕事でもありますが、それだけに施工管理に向いていない人が就くと大変な思いをする可能性があるでしょう。

以下では施工管理に向いていない人について紹介しますので、自分が施工管理に向いているのか、向いていないのかチェックしてみてください。

 

決断ができない人

施工管理は建設現場を管理するため、さまざまなことを決める必要があります。たとえば工事に遅延が発生した場合は、遅延を取り戻すためのスケジュール調整をしなければなりません。時には思い切った決断が必要になることもあるでしょう。

決断ができない人は決断すべき時にも決断できないため、さまざまなことを自分で判断しなければならない施工管理の仕事は向いていないでしょう。

 

スケジュール管理が苦手な人

施工管理は工期までに工事を完了させる必要があります。工期を守るためには工事のシミュレーションを行い、人員をどの程度配置するといったスケジュール管理が必要不可欠でしょう。

スケジュール管理が苦手な人が施工管理として働いた場合、スケジュール調整ができず工期を守れなくなり、評判や信頼を落としてしまうでしょう。

 

職人とうまく協力できない人

施工管理は自分で作業するのではなく、職人に指示を出す立場です。そのため、一方的に話すだけではうまく協力できないため、それができない人には向いていないでしょう。

たとえばコミュニケーション能力がない人や、人を信用することができない人は他社から信頼を得ることが難しいため、協力し成果を出していくことが困難になってしまうでしょう。

 

細かな配慮ができない人

施工管理は仕事で工事全体の管理を行います。問題なくスムーズに工事を進めていくためには細部まで気を配り、全員を管理する必要があります。

細かな配慮ができなかった場合、自分が気づかない場所でアクシデントが起きる可能性があります。工事にも影響を与えてしまうことがあるでしょう。そうはならないように細かい部分までしっかり見れて、配慮できる人が向いています。

 

大変でもやりがいが大きい施工管理はおすすめ!

施工管理の仕事は意外と簡単と言われることもありますが、実際にはきつい部分や大変な部分もある仕事です。しかし施工管理の仕事は将来性が高いこと、達成感ややりがいが大きい仕事であること、人から感謝される仕事でもあることを押さえておきましょう。

施工管理の仕事は今後もAIやロボットに代替されることは考えにくいため、将来のことを考えてもおすすめの仕事と言えます。