「ゼネコンに転職する際の志望動機の書き方を知りたい」
「ゼネコン転職を成功させる志望動機の例文は?」
これからゼネコン転職を目指し、志望動機を作成しようとしているあなたは、採用されるための書き方のコツや例文を参考にしたいと考えていることでしょう。
人気のあるゼネコン業界への転職を成功させるための志望動機の作成ポイントは、次の5つです。
ゼネコン転職を成功させる志望動機の作成ポイント5つ |
①自己分析を徹底的に行う |
採用されるためにはこれらのポイントを元に、応募する企業や職種ごとに徹底して志望動機を作成することが必要です。
けれど、ゼネコンの志望動機は、どのような伝え方が正解なのか、作ることが難しいですよね。
「志望動機なんて、どうやって作ったらいいのかわからない…」
あなたがゼネコンへの転職を成功させるためには、履歴書だけでなく面接でも一貫した主張を伝えられるような、徹底的な作り込みが不可欠です。
この記事では、次のポイントについて解説していきます。
▼この記事のポイント
◎ゼネコン転職の志望動機作成のコツ |
この記事を最後までお読みになれば、ゼネコンへの転職を成功させるための志望動機の書き方や例文、注意点を知ることができ、すぐに志望動機を書き始めることができるでしょう。
あなたがゼネコンへの転職を成功させ、憧れの業界で新たなスタートをきるためのサポートになれば幸いです。
目次
1.【採用される!】ゼネコン転職で志望動機を書くコツ5つ
ゼネコンへの転職を成功させるためには、志望動機を書くコツを掴むことが重要です。
なぜならゼネコン業界は人気が高く、応募者が多いからです。そのため、あなたの志望動機が採用側の目に留まるよう、他の応募者としっかり差別化をしてアピールしなければなりません。
志望動機を書くコツは、具体的に次の5つです。
ゼネコン転職で採用されるための志望動機を書くコツ5つ |
①自己分析を徹底的に行う |
採用される志望動機を作成するには、上記の5つのポイントを徹底して実践しましょう。
それぞれのポイントについて詳しく説明していきますので、これから志望動機を作成する際の参考にしてください。
1-1.自己分析を徹底的に行う
志望動機を書き始める前に、まずは自己分析を徹底的に行いましょう。これは、ゼネコン業界に限らずどの業界にも通じることなので、一度やっておけば転職活動全般に役立ちます。
自己分析で特に明らかにすべきことは、次の通りです。
①経歴・職歴
②今持っているスキル
③他者と差別化できる自分の強み
上記のポイントを紙に書き出し、整理しておきましょう。
「①経歴・職歴」を踏まえたうえで、「②今持っているスキル」を洗い出すには、まずは、自分が今までやってきた業務内容を棚卸ししてみましょう。
下の「棚卸しシート」を使ってあなたの仕事やスキルを整理し、客観的な視点でアピールできるようにしておくことをおすすめします。
「③他者と差別化できる自分の強み」に関しては、可能であれば自分の意見だけでなく友人など第三者からの客観的な意見がある方が、より正確な内容に近づけます。
もし第三者からの意見がもらえないのであれば、厚生労働省が提供している「マイジョブ・カード」が便利です。簡単な質問に答えるだけで、自分の興味や特性が分かりますので、ぜひ活用してみてください。
1-2.なぜゼネコン業界を選んだのかを明確にする
自己分析を行ってスキルや特技を整理できたら、次はゼネコン業界について調べましょう。
数ある業界の中から、なぜあなたが建設業を選び、サブコンや工務店ではなく、「ゼネコン業界を選んだ理由」を明確に説明することが不可欠だからです。
そのためには、次の表のような、ゼネコン業界の仕事内容・やりがいを整理しておきましょう。
【ゼネコン業界の特徴】
業務内容の特徴 |
|
やりがい |
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【そのほかの建設業の特徴】
業務内容の特徴 |
|
やりがい |
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ゼネコンは他の建設業よりも規模が大きく、後世に残る仕事がメインです。
上の表にあるように、ゼネコンならではの特徴や、やりがいを参考に、ゼネコン業界を選んだ理由を整理していきましょう。
1-3.なぜその企業を選んだのかを明確にする
次に、なぜその企業を選んだのかを明確にするために、企業理解を徹底して行います。
その企業の特徴やビジョンをしっかりと理解した上で志望動機を作成すると、「なぜその企業を選んだのか」という点が、説得力を増すからです。
企業理解のためには企業のホームページを読み込むことが必要です。ホームページを読む際には、次の4つのポイントを押さえておきましょう。
①事業内容
②実績
③企業理念
④先輩社員の声
【Point】競合他社を含め、少なくとも5社分のHPを読みましょう!
上記の4つを押さえておくことで、その企業が持つ他社にはない強みを知ることができます。
実際の大手ゼネコンのHPを参考に、例を挙げてみましょう。
1-3-1.大林組
①事業内容 |
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②実績 |
日本初工法で構造が複雑な板橋JCTの改造工事を実現 |
③企業理念 | 「地球に優しい」リーディングカンパニー |
④先輩社員の声 |
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出典:大林組
1-3-2.鹿島建設
①事業内容 |
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②実績 |
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③企業理念 | 全社一体となって科学的合理主義と人道主義に基づく創造的な進歩と発展を図り、社業の発展を通じて社会に貢献する |
④先輩社員の声 |
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出典:鹿島建設
1-3-3.清水建設
①事業内容 |
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②実績 |
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③企業理念 | 真摯な姿勢と絶えざる革新志向により社会の期待を超える価値を創造し、持続可能な未来づくりに貢献する |
④先輩社員の声 |
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出典:清水建設
1-3-4.大成建設
①事業内容 |
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②実績 |
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③企業理念 | 人がいきいきとする環境を創造する |
④先輩社員の声 |
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出典:大成建設
1-3-5.竹中工務店
①事業内容 |
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②実績 |
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③企業理念 | 最良の作品を世に遺し、社会に貢献する |
④先輩社員の声 |
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出典:竹中工務店
例えば、大林組を志望する方が、上記の表で他の企業と比較すると、大林組の強みは次のように明確になります。
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大林組に志望動機を作成する場合は、下記のような内容に触れておくとよいでしょう。
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明確に企業の強みを理解して志望動機を記載できれば、あなたが本当にその企業に転職したいという熱意が伝わります。
1-4.企業が求めている人物像に合わせた自分の特性をアピールする
「1-3.なぜその企業を選んだのかを明確にする」で行った企業研究の中で、企業が求めている人物像についても情報を得られたかと思います。
そこで、企業が求めている人物像に合わせて自分の特性をアピールしていきましょう。
単に自分の特性を一方的にアピールしても、あなたがその企業に必要であるとは言えません。企業にあなたが必要だと思ってもらうためには、企業が求める人物像でなければならないのです。
実際に大手ゼネコン企業大林組のHPに記載されている「求める人物像」を参考に考えてみましょう。
【求める人物像(HPより抜粋)】
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出典:大林組採用情報
上の「求める人物像」を参考に、マッチする特性を出していくと次のようになります。
求める人物像 | マッチする特性 | |
全職種 | 一人ひとりが技術を追求し、 いろいろな人と真摯に向き合える人 |
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建築系 | 建築系は明るく前向き、 臨機応変で行動力がある人 |
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生産系 | 生産系は、好奇心が強くものづくりが 好きでコミュニケーション能力があること |
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それぞれのニーズに合わせて求められている特性を整理し、自分に当てはまるものがないかチェックしておきましょう。
1-5.企業のビジネスモデルに合わせた将来のビジョンについて明確に言及する
他の応募者との差別化を図るためには、「今後あなたがどのように企業に貢献できるか」という将来性をアピールすることも重要です。
あなたに明確な将来のビジョンがあることで、あなたの成長の可能性を示せますし、そのビジョンが企業とマッチしていれば、あなたの成長が企業の成長にもつながると考えられるからです。
実際に、大手ゼネコン企業「大林組」のHPに記載されている「企業のビジョン」を参考に考えてみましょう。
【企業が目指すこと】
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出典:大林組
上の企業HPにある文言にマッチする応募者の将来のビジョンは、例えば次のような内容が考えられます。
|
いずれも、あなたの「新しい分野への挑戦」という将来のビジョンが、上の企業ビジョンとマッチすると考えられます。
企業のビジョンに合わせた将来性を明確に伝えることが、ポイントです。
2.ゼネコン転職の志望動機は職種ごとに作り込もう
ここからは、実際にゼネコン転職の志望動機を一緒に考えていきましょう。
志望動機は職種別に具体的な内容が変わってきます。下記の職種に分けて、徹底的に解説していきます。
次の章では、営業職の場合から、順番に解説します。
3.【営業】ゼネコン転職の志望動機のOK・NG例文
では、ゼネコンの営業職の志望動機のOK・NG例文を解説していきましょう。
まずは、ゼネコンの営業職がどのような仕事内容なのかを事前に把握しておく必要があります。ゼネコン営業職の仕事内容は次の通りです。
ゼネコン営業職の仕事内容の特徴 |
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上記のように、ゼネコン営業職は法人営業が中心になるため、法人営業経験がある場合は必ずアピールしましょう。
では、実際に志望動機を作成してみましょう。最初にOK例をご紹介します。
今回の例は、未経験で人材コンサルティング会社の営業の人が、「大林組」での営業を目指す場合でご紹介します。 |
3-1.営業職の志望動機のOK例
私は前職で人材コンサルティング会社の営業(①)に携わっておりましたが、もっとダイナミックで地図や歴史に残るような仕事をしたいと考え、貴社を志望致しました。 貴社はこれまで、熊本城天守閣の設計や最新技術を駆使した高速道路の工事(②)など、歴史を彩る大規模な取り組みを行なっており、今後も私たちの暮らしを大きく変えていく存在であることに魅力を感じています。 私がこれまで培った法人営業での企画提案力や、年代や性別、性格の異なるさまざまな人たちとのコミュニケーション力を、貴社での営業にも活かせる(③)と考えています。 将来的には、貴社が開発する新技術を建設業界に広める人材へと成長していきたい(④)です。 |
OK例文のポイントは4つあり、上記の赤文字がOKポイントです。具体的に説明していきましょう。
①ゼネコン営業に必要な法人営業の経験が記載されている
②志望する企業の取り組みについて具体的に書かれている
③自分の経験やスキルが企業にどう活かせるかを明記している
④自分と企業の将来ビジョンをマッチさせた内容になっている
では次に、NGの例文を紹介します。どこがNGなのかを考えながら見ていってみてくださいね。
3-2.営業職の志望動機のNG例
私は前職で営業部に所属しておりました。自分の将来を考えた時に、もっと規模が大きい案件を取り扱ってみたくなり、貴社を志望致しました。 貴社はこれまで、インフラ工事や有名な建物を多数手がけており、私たちの暮らしを大きく変えていく存在であることに魅力を感じています。 私がこれまで培った経験を貴社での営業に活かし、会社の成長に大きく貢献したいと考えています。 |
上の例文のNGポイントは5点です。
私は前職で営業部に所属(①)しておりました。自分の将来を考えた時に、もっと規模が大きい案件を取り扱ってみたくなり(②)、貴社を志望致しました。 貴社はこれまで、インフラ工事や有名な建物(③)を多数手がけており、私たちの暮らしを大きく変えていく存在であることに魅力を感じています。 私がこれまで培った経験(④)を貴社での営業に活かし、会社の成長に大きく貢献したい(⑤)と考えています。 |
NGポイントについて具体的に説明すると、次の通りです。
①どのような営業をしていたのか具体的に記載されていない |
総合すると、ゼネコン営業職の志望動機は、下記のような内容を、具体的に記載することが特に重要になります。
- 仕事内容の特徴である法人営業の経験があるか
- 営業の中でもどのような経験が活かせるか
ワンポイントアドバイス!
法人営業経験がない場合は、下記のように言い換えましょう!
法人営業がない場合→社運をかけた大規模な企画を立案し、実現させた経験がある
未経験の場合→接客によるコミュニケーションでリピーターが増えた!
4.【設計】ゼネコン転職の志望動機のOK・NG例文
設計職に転職する場合の志望動機について解説していきます。
まずは、ゼネコンの設計職がどのような仕事内容なのかを事前に把握しておく必要があります。ゼネコン設計職の仕事内容は次の通りです。
ゼネコン設計職の仕事内容の特徴 |
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上記のように、ゼネコンの設計職は設計事務所とは違い、設計以外の工程にも携わります。そのため、コスト管理や、納期、下請け業者との連携が必要になるのです。
ゼネコン業界の設計職に就きたい場合は、コスト管理から竣工まで自分の設計が形になるまでの一連の流に携わりたいという内容をアピールすると良いでしょう。
この点を踏まえて、実際に志望動機を作成してみましょう。最初にOK例をご紹介します。
今回の例は、設計事務所での勤務経験があり、さらなるやりがいと通気一貫の仕事を求めて「清水建設」の設計部門に挑戦する場合でご紹介します。 |
4-1.設計職の志望動機のOK例
私は前職で設計事務所にて組織設計(①)に携わっておりましたが、自分の仕事が設計だけで終わってしまうことに寂しさを感じておりました。 そこで、コスト管理から竣工まで自分の設計が形になるまでの一連の流れに携わりたい(②)と考え、貴社の設計部門を志望致しました。 歴史に残るような大規模な建築物の設計に関われるのも、貴社の魅力だと感じています。例えば貴社がこれまで手がけてきた「史跡高松城跡桜御門」や「国営平城宮跡歴史公園太極門」など、日本の伝統を後世に引き継いでいくような設計に私も携わり、多くの人に感動を与える建築物を生み出したい(③)のです。 私がこれまで培ってきた組織設計の経験、特に3DCADのスキルを貴社での設計に活かせる(④)と考えています。 将来的には貴社のビジョンである持続可能な未来社会に貢献できるよう、再生可能エネルギーやサステナブルな資材を駆使した設計の実現に向けて取り組みたい(⑤)です。 |
OK例文のポイントは5つあります。具体的に説明していきましょう。
①前職の仕事内容が具体的に書かれている
②なぜゼネコンの設計に転職したいのかが明確である
③ゼネコンの設計で何がしたいのかが明確である
④自分のスキルをどう活かせるかを記載している
⑤企業の将来ビジョンにどう貢献したいかが具体的に書かれている
では次に、NGの例文を紹介します。どこがNGなのかを考えながら見ていきましょう。
4-2.設計職の志望動機のNG例
私は前職で設計事務所にて数多くの設計に携わっておりましたが、もっと大規模な設計を手がけたく、貴社の設計部門を志望致しました。 私がこれまで培ってきた設計の経験を活かし、地図に残る仕事がしたいと考えています。 将来的には歴史に残るような、伝統ある建築物を設計することが目標です。 |
上の例文のNGポイントは、次の4点です。
私は前職で設計事務所にて数多くの設計に携わって(①)おりましたが、もっと大規模な設計(②)を手がけたく、貴社の設計部門を志望致しました。 私がこれまで培ってきた設計の経験(③)を活かし、地図に残る仕事がしたいと考えています。 将来的には歴史に残るような、伝統ある建築物を設計することが目標(④)です。 |
NGポイントについて具体的に説明すると、次の通りです。
①前職の仕事内容を具体的にイメージできない |
総合すると、ゼネコン設計職の志望動機は、下記のような点を具体的に記載することが、特に重要になります。
- 前職が設計の場合は、アトリエ系設計事務所なのか組織設計事務所なのか、具体的に記載する
- 設計に関するスキルを明記する
- どんな設計に携わりたいのかを明確にする
ワンポイントアドバイス!
設計経験がない場合は、CADの資格の有無や、アシスタントから成長したい旨をアピールしましょう!
5.【施工管理】ゼネコン転職の志望動機のOK・NG例文
施工管理職に転職する場合の志望動機について解説していきます。
まずは、ゼネコンの施工管理職がどのような仕事内容なのかを事前に把握しておく必要があります。ゼネコン施工管理職の仕事内容は次の通りです。
ゼネコン施工管理職の仕事内容の特徴 |
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上記のように、ゼネコンの施工管理職は取り扱う工事の規模が大きい分、関わる人たちも増えてきます。
ゼネコン業界の施工管理を目指すには、たくさんの人を取りまとめたことがある経験やリーダーシップをアピールすると良いでしょう。
この点を踏まえて、実際に志望動機を作成していきます。最初にOK例をご紹介しますので、参考にしてください。
今回の例は、サブコンでの勤務経験があり、より高度な技術を使いこなしたいという思いで大林組の施工管理職に挑戦する場合でご紹介します。 |
5-1.施工管理職の志望動機のOK例
私は前職で設備工事の施工管理(①)に携わっておりましたが、最新の耐震技術を駆使した建造物を手がけたい(②)と思い、貴社を志望致しました。 私は東日本大震災の際に東北に住んでおり、それまで当たり前に見てきた街が大きな被害に遭うのを目の当たりにしました。それから復興と共に育ち現在に至りますが、「地震に強い建物の必要性」を強く感じて(③)おります。 貴社の耐震技術は常に進化し続けており、最先端の耐震・免震技術を提供(④)されています。もう二度と東日本大震災のような被害を生まないために、施工管理という仕事を通じて貢献したい(⑤)のです。 |
OK例文のポイントは4つあります。具体的に説明していきましょう。
①前職の仕事内容が具体的に書かれている
②③なぜゼネコンの施工管理に転職したいのかが明確である
④なぜその企業を選んだのかが書かれている
⑤自分が将来、企業や業界にどう貢献したいかが具体的に書かれている
では次に、NGの例文を紹介します。どこがNGなのかを考えながら見ていきましょう。
5-2.施工管理職の志望動機のNG例
前職でも施工管理に携わっておりましたが、地震に強い建物を手がけたいと感じ、貴社を志望致しました。 私は東日本大震災の際に東北に住んでおり、それまで当たり前に見てきた街が大きな被害に遭うのを目の当たりにしました。そのため、耐震技術に興味があるのです。 貴社の耐震技術は常に進化し続けているため、施工管理という仕事を通じて「地震に強い建物づくり」に貢献できると考えています。 |
上の例文のNGポイントは、次の4点です。
前職でも施工管理(①)に携わっておりましたが、地震に強い建物を手がけたい(②)と感じ、貴社を志望致しました。 私は東日本大震災の際に東北に住んでおり、それまで当たり前に見てきた街が大きな被害に遭うのを目の当たりにしました。そのため、耐震技術に興味がある(③)のです。 貴社の耐震技術は常に進化し続けている(④)ため、施工管理という仕事を通じて「地震に強い建物づくり」に貢献できると考えています。 |
NGポイントについて具体的に説明すると、次の通りです。
①前職の仕事内容を具体的にイメージできない |
総合すると、ゼネコン施工管理職の志望動機は、下記の点を具体的に記載することが特に重要になります。
- 前職が施工管理の場合は、具体的な仕事内容を記載する
- なぜ、ゼネコンの施工管理を志望するのかを明確にする
ワンポイントアドバイス!
施工管理経験がない場合は、チームをまとめた経験(リーダシップ)やコミュニケーション力をアピールしましょう!
6.【研究開発】ゼネコン転職の志望動機のOK・NG例文
研究開発職に転職する場合の志望動機について解説していきます。
まずは、ゼネコンの研究開発職がどのような仕事内容なのかを事前に把握しておきましょう。ゼネコン研究開発職の仕事内容は次の通りです。
ゼネコン研究開発職の仕事内容の特徴 |
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研究開発部門は、ゼネコンの特徴の一つでもあります。
最先端の技術を開発することは建設業界全体としても意義のあることなので、企業としても多くの予算を費やす部分です。
ゼネコン業界の研究部門に転職したい場合は、企業がどんな開発を目指しているのかをしっかり理解して自分の目標と絡めましょう。
この点を踏まえて、実際に志望動機を作成してみましょう。最初にOK例をご紹介します。
今回の例は、他業界での研究職経験があり、街づくりに関わりたいという思いで大林組の研究職に挑戦する場合でご紹介します。 |
6-1.研究開発の志望動機のOK例
私は前職で電化製品メーカーの研究部門に携わり(①)暮らしを豊かにするお手伝いをして参りましたが、人々の生活そのものの基盤である街づくりに関わりたい(②)と考え、貴社を志望いたしました。 貴社が開発する技術は、建設業界を牽引するものばかりです。 例えば、CO2排出量を低減する「クリーンコンクリート」や寿命の長いコンクリートなど(③)、素材から建設を変えていく取り組みに感動し、ぜひ私もその一員として技術開発に関わりたいと考えています。 前職の研究職で培った技術研究のスキルを活かし、貴社と建設業界全体の豊かな未来に向けて、共に成長していきたい(④)のです。 |
OK例文のポイントは4つあります。具体的に説明していきましょう。
①前職の仕事内容が具体的に書かれている
②なぜゼネコンの研究職に転職したいのかが明確である
③企業の実績について詳細に書かれている
④自分が将来、企業や業界にどう貢献したいかが具体的に書かれている
では次に、NGの例文を紹介します。どこがNGなのかを考えながら見ていきましょう。
6-2.研究開発の志望動機のNG例
私は前職で電化製品メーカーの研究部門に携わっていましたが、これまでの経験を違う分野でも活かしたいと考え、貴社を志望いたしました。 貴社が開発する技術は、建設業界を牽引するものばかりです。ぜひ私もその一員として技術開発に関わりたいと考えています。 将来的には私が開発する技術が建設業界全体を豊かにできるよう、貴社で経験を積み、成長していきたいです。 |
上の例文のNGポイントは、次の4点です。
私は前職で電化製品メーカーの研究部門に携わっていましたが、これまでの経験を違う分野でも活かしたい(①)と考え、貴社を志望いたしました。 貴社が開発する技術は、建設業界を牽引するものばかり(②)です。ぜひ私もその一員として技術開発に関わりたいと考えています。 将来的には私が開発する技術が建設業界全体を豊かにできるよう、貴社で経験を積み、成長していきたい(③)です。 |
NGポイントについて具体的に説明すると、次の通りです。
①これまでの経験について具体的に書かれていない |
総合すると、ゼネコン研究開発職の志望動機は、下記の点を具体的に記載することが特に重要になります。
- 前職が研究職の場合は、経歴やスキルを明記する
- 企業にどう貢献できるのかを明確にする
ワンポイントアドバイス!
未経験の場合は、大学で専攻した内容や勉強した分野を企業の研究に絡めてアピールしましょう!
7.ゼネコン転職の志望動機を作成するときの注意点3つ
ゼネコン転職の志望動機を作成する際は、次の3つの注意点を守りましょう。
ゼネコン転職の志望動機を作成する際に注意すること3つ |
①待遇面を主張しない |
上記の3つのポイントに注意しなければ、せっかく作成した志望動機が、希望する企業へ届かなくなってしまいます。
最後まで気を抜かずに、志望動機を万全な状態で完成させるよう、対策しましょう。ぜひ参考にしてくださいね。
7-1.待遇面を主張しない
ゼネコン転職の志望動機を作成する際は、待遇面を主張しないように注意しましょう。
給料が良い企業は他にもあるので、待遇が良いことは、その企業を選ぶ理由にはならないからです。
当たり前のことですが、企業側は才能や可能性がある人材に相応の対価を支払うのです。待遇面を目当てに来る人を集めているのではないですよね。
確かにゼネコン業界は待遇面の条件が非常に良く、それが企業選びのポイントの一つであることは事実かもしれません。ですがその点は内に秘めて、志望動機には記載しないようにしましょう。
7-2.「貴社に入社したら〇〇になれそう」など受動的な内容を避ける
ここまで説明してきた職種別の志望動機の書き方でもお伝えしている通り、志望動機には受動的な内容を避けるようにしてください。
ゼネコンは日進月歩の業界なので、入社してからも勉強やスキルアップの努力が必要になるからです。
さらに仕事をする上でも、積極的に学ぶ姿勢や自分から仕事をもらいにいく姿勢が大切です。「貴社に入社したら〇〇になれそう」というような受動的な内容だと、常に受け身で消極的な人間だと思われてしまいます。
あなたの熱意や積極性をアピールすることが採用につながるので、志望動機の内容が受動的にならないよう気をつけましょう。
7-3.「ゼネコン業界に入りたい」など抽象的な内容を避ける
先ほどの「受動的な内容を避ける」にもつながりますが、「ゼネコン業界に入りたい」というような抽象的な内容も避けてください。
抽象的な内容だと、あなたの熱意が企業にまったく伝わらないからです。
何度もお話していますが、ゼネコン業界は転職を志望する人が多いので、志望動機で差をつけなければなりません。
抽象的な内容は避け、下記のような点を明確に記載するようにしましょう。
- なぜゼネコン業界なのか
- なぜその企業なのか
8.まとめ
いかがでしたか?ゼネコンに転職する際の志望動機の書き方について解説してきました。
最後にこの記事をまとめましょう。
◎ゼネコン転職で志望動機を書くコツは次の5つ
- 自己分析を徹底的に行う
- なぜゼネコン業界を選んだのかを明確にする
- 志望する企業の強みを理解してなぜその企業を選んだのかを明確にする
- 企業が求めている人物像に合わせた自分の特性をアピールする
- 企業のビジネスモデルに合わせた将来のビジョンについて明確に言及する
◎志望動機は職種別にポイントを押さえて記載する
◎ゼネコン転職の志望動機を作成する際の注意点は3つ
- 待遇面を主張しない
- 「貴社に入社したら〇〇になれそう」など受動的な内容を避ける
- 「ゼネコン業界に入りたい」など抽象的な内容を避ける
以上になります。
ゼネコン転職の志望動機は、自分の経歴や志望理由をできるだけ具体的に記載することが重要です。
あなたの熱意が企業に伝わり、採用される志望動機を作成できることを願っています。
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