「初めて転職活動をすることになったけど、どういう風にやればいいのかな?」
「転職活動の流れを知りたい」
このようにお考えではないですか?
一般的に転職活動は、以下のような流れで行われることが多いです。
転職活動は、全体の流れを把握しながら臨むことで成功しやすくなるでしょう。現職を続けながら行う場合には、業務に支障の出ないように活動しなければならないため、なおさら注意が必要です。
とはいえ初めて転職活動を行う際には、事前準備や面接等において様々な疑問点をお持ちかもしれません。押さえておくべきことを知らないと、転職活動が上手く行かなかったり、失敗してしまう恐れがあるためです。
そこでこの記事では、転職活動の流れを中心に、これから転職する方が、不安に思いやすいことへの回答など、以下の内容を詳しく解説していきます。
この記事のポイント |
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この記事をお読みいただくことで、転職活動の流れや細かな不明点を解消できることと思います。ぜひこの記事を参考に、転職活動を進めてみてはいかがでしょうか。
目次
1.まずは転職活動ロードマップを見てみよう
この章では、このロードマップを中心に、転職活動の全体の流れややるべきことを解説します。
1-1.転職活動の一般的な期間は3ヶ月程度
転職活動がスムーズに行われた場合、およそ3ヶ月前後が一般的な期間となります。ロードマップにも記したように、転職活動には4つのステップがあります。それぞれにかかる目安の期間は以下の通りです。
【STEP.1】事前準備 – 約2週間
【STEP.2】応募 – 約2週間
【STEP.3】面接 – 4~5週間
【STEP.4】内定・退職 – 4~6週間
もちろんスムーズに内定が出なかったり、情報収集がうまくいかないなどで、期間がずれ込む事は考えられます。また、多くの企業を並行して転職活動を行うことが一般的で、その場合は面接をしながら情報収集をするなどイレギュラーな流れが生まれます。
なかなか内定が取れない場合には自己分析からもう一度やり直して、時間をかけて臨むといったことも必要かもしれません。
そうした場合は活動が半年以上に及ぶこともあります。焦らずにじっくり転職活動することをおすすめします。
あくまで全体の流れの目安として、以上のロードマップを参考にしてみてください。
1-2.転職活動で注意すべき点は3つ
転職活動を始める前に、必ず知っておきたい注意すべき点についてこの章では解説します。それは、以下の3点です。
転職活動で注意すべき点 |
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1-2-1.できるだけ転職先を決めてから退職する
転職活動をする際には、できるだけ転職先を決めてから退職するようにしましょう。転職先を決めないまま退職してしまうと、思ったように転職先が見つからなかった場合に焦りが生じてしまうためです。
転職先がなかなか見つからない場合、収入が途絶えてしまい、生活が苦しくなってしまうといったことも考えられます。そのように精神的に焦りを感じている状況で転職活動をしてしまうと、自分に不利な条件の転職先を選んでしまいかねません。
転職活動は、できるだけ転職先を決めてから退職する方が望ましいのです。
ただし、現職での仕事に決定的なストレスを感じているような場合では、転職先が決まるまで退職を待っていることがベストな選択ではない場合もあります。自分が今置かれた状況を見ながら、仕事を続けるのが困難な状況であれば、退職することも検討して良いでしょう。
1-2-2.できるだけ転職することは現職に伏せて活動する
転職活動をする際は、できるだけ転職する事は現職に伏せて活動することをおすすめします。転職活動をしていることが今の会社に知られてしまうと、今の業務に支障が出る可能性があるからです。
自分が転職活動をしていることが周りに知れると、職場の雰囲気が悪くなったり、自分への接し方が厳しくなったりしてしまう可能性があります。仕事に支障が出ることもあるかもしれないので、なるべく周りには知られないように転職活動をすることをが望ましいでしょう。
ただし、転職時期を明確にすることで、十分な引継ぎを行いたいなどの場合は、あらかじめ伝えてもいいかもしれません。転職活動をしていることをオープンにすることで、かえって業務がしやすくなるといったことも、ないとは言えません。
転職活動について伝えてもいいかどうかは、企業の文化や体質を見ながら検討することをおすすめします。
1-2-3.本当に転職すべきか考えながら活動する
転職活動を行う際には、常に本当に自分が転職すべきかどうかを考えながら活動することをおすすめします。
転職には、常に様々なリスクが伴います。自分が思い描いたような転職ができなかった場合は、かえってキャリアを停滞させる可能性も考えられます。例えば現職の人間関係に悩んでいることで転職を考えている場合など、転職先で必ずしも良好な人間関係を築けるとは限りません。
転職を行う理由をしっかりと理解し、その上でリスクも考えながら転職活動を行うことをおすすめします。
とはいえ、本当に転職すべきかどうかは、転職活動を行う前に決定する必要はありません。転職活動をしながら、常にリスクや自分の目的を考え、最終的に本当に転職すべきかどうかの結論を出すと良いでしょう。
2.【STEP①】転職活動の事前準備
それでは、ここからは、具体的に転職活動の流れを4つのステップで解説します。まずはSTEP1として転職活動の事前準備について解説していきましょう。
2-1転職活動のスケジュールを決める
まずは、転職活動のおおまかなスケジュールを決めていきます。転職活動のスケジュールを考える際、転職時期を決めてから転職活動をするか、転職時期を決めずに転職活動するかで、そのスケジュールの立て方は変わってきます。
- 退職時期を決めて転職活動をする場合
- 退職時期を決めずに転職活動をする場合
それぞれ、見ていきましょう。
2-1-1.退職時期を決めて転職活動をする場合
退職時期を決めてから転職活動をする場合は、スケジュールを細かく見ていく必要があるでしょう。
まず必要なのは、転職時期から逆算してやるべきことを決めていくことです。
退職までに1ヵ月半しかない場合などに、自己分析や企業の情報を集めるのに、2週間や3週間も時間をかけることができません。退職までに時間がない場合は、自分でできる事はなるべく急いで行い、応募や面接のフェーズに早めに入ることをおすすめします。
退職時期がタイトな場合は、退職してからも転職活動を続ける方法も検討しましょう。経済状況など様々な条件によりますが、自分の希望に合った転職先を慎重に決めるという考え方も重要です。
自分の経済状況などを考えながら、退職後どれぐらいまでに転職先を決めたいかをあらかじめ考えておくと良いでしょう。失業手当等を受けながら活動することで、ある程度の収入を得ながら活動するという方法もあります。
2-1-2.退職時期を定めず転職活動をする場合
退職時期を定めずに転職活動をする場合には、スケジュールはそこまで気にしなくても良いかもしれません。自分のペースでできる範囲で、転職活動を行えば良いからです。
ただし、退職時期を定めずに転職活動する場合の注意点として、かえって転職活動が長引いてしまう可能性があるといった点が挙げられます。いつまでに会社を辞めなければならないといった制限がない分、「もう少し良い転職先があるのではないか?」と考え続けてしまうなど、決断しづらくなる可能性があるためです。
重要なのは、なぜ自分が転職したいと考えているかと言う点です。いつまでも転職先が決まらない状況であるのであれば、もしかしたら、そもそも転職はしなくて良い環境なのかもしれません。
確かに転職をした方が良いと考えているのであれば、自分なりにリミットを決めて活動することをおすすめします。年齢によって、転職活動の有利や不利が左右されることもあります。
ズルズルと今の仕事にとどまるよりも、早めに転職した方がリスクが下がる場合もあるので、年齢などの条件も考えながら、転職活動を行うようにしましょう。
2-2.自己分析を行う
転職活動のおおまかなスケジュールを決めたら、次に自己分析を行います。転職活動の自己分析は、自分自身の適性やキャリアプランを正確に把握するために重要なステップとなります。
自己分析を行う上では、以下のカテゴリーについて分析しましょう。
- 転職する目的や条件を考える
- 自分のスキルや能力を洗い出す
- 自分が求めるキャリアプランを考える
- 優先順位を明確にする
2-2-1.転職する目的や条件を考える
転職活動の自己分析を行う上で重要な点として、そもそも自分がなぜ転職したいのかといった目的や条件を考えることが挙げられます。転職する目的によって、転職先やキャリアプランが大きく変わる可能性があるためです。
例えば「現職で働いていても、キャリアアップにつながらない」と感じた場合は、次の職場では、キャリアアップできるような環境に身をおきたいと考えるでしょう。また、業界自体が伸び悩んでいるために、別の業界に転職したいと言った場合は、今後も伸びそうな業界を探して転職することを考えなければなりません。
2-2-2.自分のスキルや能力を洗い出す
転職する目的や条件を明確にしたら、自分にはどのようなスキルや能力があるのかを洗い出してみましょう。
自分の能力を客観的に見てみることで、転職先に求める条件や、今後自分が身に付けるべきスキルなども見いだすことが可能となります。
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2-2-3.自分が求めるキャリアプランを考える
その上で、自分が将来どのようにキャリアを築いていきたいかといったキャリアプランを考えてみましょう。
今後どのような仕事でどういったことに挑戦したいのか、どのようなポジションを目指すのかを明確にすることで、転職先に求める条件が見えてくるでしょう。
2-2-4.優先順位を明確にする
転職活動を行う際は、そもそも自分にとっての優先順位を明確にすることも重要です。自分が何を大事にしていてどうしたいのか。優先順位をつける事で、より具体的に転職先に求める条件が見えてきます。
例えば、キャリアアップにつながる仕事であっても、必ずしもすぐに収入面が自分の条件に合致するとは限りません。またキャリアアップにつながると感じている仕事が、残業が多かったり、休日が少ないなど条件面が厳しい場合も考えられます。
そうした場合に何を優先させるのかを元の段階で明確にしておくことで、自分が転職先に求めるものがより明確になるでしょう。
2-3.企業研究のための情報収集を行う
自分が転職先に求めることが具体的に見えてきたら、いよいよ転職情報を探してアプローチを行うフェーズに入ります。
気になる企業があったら、まずは企業研究をための情報収集を行うことをおすすめします。具体的には、以下の4点をしっかり確認していきましょう。
- 企業の求人情報を読み込む
- 企業の特徴を理解する
- 企業の業績を調べる
- 企業の社風や文化を調べる
まずは企業の求人情報をしっかり読み込みましょう。どのような条件でどういった人材を求めているのかを把握して、自分の条件に合っているのかを見極めます。
その上で、その企業がどういった特徴を持っているのかをもう少し深く知る必要があります。例えば企業理念を読み込んだり、どういった事業を行っているのかを、公式ホームページなどを参考に調べていきましょう。
企業の業績を調べることもおすすめです。その企業が成長しているのか低迷しているのかを把握することが可能となります。もし転職によって、これまで働いていなかった業界に転職したいと考えているのであれば、業界全体が伸びているのかどうかといった点も調べておくことをおすすめします。
最後に、企業の社風や文化についても調べておきましょう。せっかく入社しても、実はブラック企業だったり社内の雰囲気があまり良くなかったりと言ったリスクもあります。これを調べることは簡単ではありませんが、SNSや口コミサイトなどを確認することで、基本的な情報を手に入れる事は可能です。
また転職エージェント等に相談している場合には、担当者に意見を求めることもおすすめです。キャリアアドバイザーは、客観的な情報を持っている場合が多いので、一般的に手に入りづらい情報においては、相談して利用することをおすすめします。
3.【STEP②】転職活動の書類作成・応募
ステップ2では転職活動に必要な書類を作成して、実際に応募を行います。ここでは、以下の3つの流れを解説します。
3-1.転職活動に必要な書類を作成する
まずは転職活動に必要な書類を作成します。転職活動で必要な書類として重要なものとしては、以下の2点が挙げられます。
- 履歴書
- 職務経歴書
履歴書は自分自身の学歴や職歴、スキルや資格などをまとめた書類で、転職活動において、最も重要な書類の1つです。
職務経歴書は履歴書に加えて、より詳細に職務内容や成果を記載するための書類です。多くの企業では、履歴書と職務経歴書のどちらも提出することを求める場合が多いでしょう。
その中でも特に職務経歴書は、自分自身のこれまでの成果を明確にするための書類なので、自分自身を最大限にアピールできるようを作成する必要があります。
アピールできる十分なスキルや経験がある場合には、なるべく具体的に記載することで、転職活動を有利にすることが可能です。そのようなスキルや経験があまりない場合でも、書き方によっては魅力的にまとめることを意識しましょう。
職務経歴書を作成する場合は、できるだけ数字やデータを記載したり、役割分担を明確にして、読み手にわかりやすく表現することが重要です。
参考サイト
職務経歴書で採用担当者が確認する点と書類通過する為の書き方 | 脱ハラのすすめ
(外部サイト)
3-2.応募する
履歴書、職務経歴書など必要な書類を作成したら、いよいよ求人に応募します。
応募する際は、志望動機や自己PRなどを記載することが求められる場合も多いでしょう。近年は、インターネット上ですべての応募を完結することもありますが、志望動機や自己PR等の部分は特に気をつけてアピールするべき部分です。
間違っても、コピペをする等で効率的に作業を行わないようにしましょう。志望動機や自己PRに関しては、企業も注目すべき点です。熱意が伝わるように誠意をもって書きます。
また紙で履歴書や職務経歴書を送付する場合は、送付状をつけるなど、基本的なビジネスマナーを守ることが重要です。必要な書類が足りていないか、誤字脱字がないかなど基本的なミスがないか、しっかりチェックを行います。
4.【STEP③】面接対策・面接実施
ステップ3では実際に面接が行われます。面接で十分に自分をアピールするために、面接対策を行っておきましょう。
4-1.面接でよくある質問へ答え方を決めておく
面接対策で重要な事は、面接でよくある質問を想定して、事前に答え方を決めていくことです。ここでは、以下の6つの点について答え方のコツを解説していきます。
転職活動の面接でよくある質問 |
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それぞれ、見ていきましょう。
4-1-1.職務経歴やキャリアについて
面接において職務経歴やキャリアについて聞かれることを想定して、あらかじめ自分の職務経歴やキャリアについて情報を整理しておきましょう。
自分がどのようなことをもう行ったのかといった具体的な情報をまず整理しておいた上で、自分自身が得た学びや成長した部分についても明確にしておきます。また、それらをアピールする際には、具体的なエピソードを用意しておくと効果的です。
例えば、自分自身が担当したプロジェクトで苦労したことや成果、リーダーシップなど、どのようなことが具体的に行われてどういう成果になったのかといったエピソードを伝えます。そうすることで、面接官に強い印象を与えられる可能性があります。
もし自分に特別にアピールしたい職務経歴やキャリアがない場合には、自分自身の強みをアピールしたり、新しいことに挑戦したいという意欲を伝えたりといったことで、面接官に良い印象を与えられる可能性はあります。
4-1-2.志望動機
転職活動での面接で、志望動機を聞かれることもあるかと思います。これに答えるためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 企業理念に対しての思いを伝える
- 自分自身の価値観やキャリアプランをアピールする
- 具体的なエピソードを交えて伝える
面接で志望動機を伝える場合には、まずは企業理念に対しての思いを伝えることをおすすめします。事前に企業のビジョンやミッション、事業内容を調べておくことで、自分自身がその企業に対してどのような価値を提供できるのかを整理することが可能となります。
その上で、自分自身の価値観やキャリアプランをアピールすると、志望動機に説得力を持たせることができます。この時も、具体的な考えやエピソードを用いて伝えると、大きなアピールになるでしょう。
4-1-3.条件面
面接で条件面について聞かれた際に、答える場合はいくつかの注意点があります。
- 自分の条件に優先順位をつける
- わかっている範囲に関しては、具体的な数字などで伝える
- あらかじめ妥協点を明確にしておく
条件面については、いつも自分の希望が通ると言うものではありません。かといって、条件面について何の要望もしないのもリスクがあります。まずは自分にとって何が1番重要なのか、その優先順位をつけておくことをおすすめします。
希望年収などに関しても、自分のキャリアや経験を考慮しながら妥当だと思われる金額を伝えます。その他の労働時間等を重視する場合には、その点についても明確に伝える必要があります。
重要なのは自分の条件を全て固めすぎないことです。希望年収や労働時間、休日など、あらゆる希望を並べ過ぎてしまうと、それにマッチした企業が見つかりにくくなってしまうためです。
また転職活動の面接で伝えなければならないこととして、いつから働けるかといった点もあります。事前に現職の退社までに必要な期間を確認し、入植可能な時期を伝えられるように準備しておきましょう。
4-1-4.前職の退職理由
転職活動の面接では、前職の退職理由を聞かれることも一般的です。回答する際には、注意が必要です。
1番重要な点は、どのような理由で退職するのであっても、なるべくポジティブに捉えた理由として伝えることです。キャリアアップや経験を積みたいといった理由で転職する場合は、伝えることも難しくありません。
しかし例えば、職場環境や業務内容にストレスを感じてしまった場合には、伝えることも難しいかもしれません。そのような場合にはストレスがあったことを前提として、それを乗り越え、自己成長するために転職を決めたといったポジティブな言い方をするとポジティブに聞こえます。
退職理由を話すときには、なるべく簡潔に、言い訳がましくならないようポイントを捉え伝えることを心がけましょう。自己成長や学びについて触れることで、転職の意義をアピールになります。
4-1-5.キャリアプラン
転職活動の面接でキャリアプランについて聞かれた場合、既に明確なキャリアプランがある場合には、その内容を整理して伝えるだけでも充分かもしれません。
今後のキャリアプランについて明確なビジョンがない場合は、志望する会社や業界について調べて、それに合わせた目標やビジョンを伝えるといった方法があります。自分がどのように会社や業界に貢献できるのかを明確にすることが重要です。
4-1-6.長所・短所
転職活動で、自分の長所について聞かれた場合は、以下のポイントを注意して伝えるようにしましょう。
- 具体的なエピソードを交えて説明する
- 職務に必要な能力と関連づけて説明する
自分の長所を具体的なエピソードを交えて説明すると、説得力を増すことができます。さらに自分が希望する職務に、どのように良い影響があるのかを絡めて説明すると、より良いアピールになるでしょう。
自分の短所について聞かれた場合には、答え方によってはマイナスのイメージになってしまうため、注意が必要です。
まずは自分自身が気づいている短所を、率直に伝えます。その上で、その短所に対する克服方法や、改善策についても説明すると良いでしょう。
例えば、人前で話すことがあまり得意ではない、といった短所がある場合。前職でプレゼンテーションで失敗してしまったエピソードを伝え、その上で練習を重ねて、少しずつ自信をつけつつある、といった話し方をするとポジティブに捉えられます。
4-2.基本的な印象に気を付ける
面接に臨む際にその他に注意しておく点として、基本的な印象を悪くしないように気をつけておくと言うこともあります。
基本的に注意しておく点として、以下が挙げられます。
- スーツを着用するなど見た目に気を使う
- 時間を厳守する
- ビジネス的な言葉遣いを使う
- 面接官と目を合わせて話す
- 質問には真摯に答える
これらはビジネス上では当たり前のマナーですが、こうした基本的なことも緊張した場面ではうっかり見過ごされてしまうこともあるかもしれません。
誰でもできるような基本的な部分で減点されることがないよう、今一度振り返って必要な部分を補強しておくことをおすすめします。
5.【STEP④】内定獲得後の流れ
無事に内定獲得できたら、次は以下のような流れで手続きが行われます。
- 内定通知への返事
- 雇用契約の締結
- 現職の退職手続き
5-1.内定通知への返事
内定通知が来たら、それを受け入れるかどうかを検討しましょう。その際に注意しておくべき点として、条件面を確認することを忘れないようにしましょう。
内定通知とともに詳しい労働条件が提示されたら、しっかりと読み込むことが重要です。場合によっては、求人情報とは違う内容で労働条件が設定されているといったこともあります。その場合は受けるかどうかも含めて、慎重に考え直す必要があるでしょう。
内定通知の時点で、細かな労働条件が提示されないこともあり得ます。そのような場合でも、あらかじめ契約前に条件面を書面でもらえるように依頼することが望ましいです。
内定通知だけ見て返答をして転職活動を終えてしまい、さらに退職の手続きをした後で、希望とは全く違った条件で契約を迫られるといった状況にならないよう、注意しましょう。
5-2.雇用契約の締結
内定通知へ受託の返事をした後は、実際に働き始める前に雇用契約の締結が行われます。雇用契約を結ぶタイミングは、企業によって異なります。
内定通知と一緒に雇用契約書を締結するといった方法を取る企業もありますし、内定に返事をした後で、改めて雇用契約を結ぶ機会を作る場合もあります。
5-3.現職の退職手続き
転職先が決まった時点で現職の退職手続きをしていない場合には、このタイミングで退職手続きをとります。退職日の翌日に新しい仕事の入社ができれば、国民健康保険や年金の手続き上有利です。
転職先企業には、面接の時点でいつから働けるかといった情報も伝えている事かと思います。具体的な入社日については、転職先企業と相談して行うこととなりますが、面接の時に伝えた時期から大幅に外れないように注意しましょう。
その上で現職にはいつまでに退職するかを伝え、退職手続きを行います。必要に応じて引き継ぎを行い、周囲の人に挨拶をするなど、退職に向けて準備をします。
退職に必要な書類なども忘れず提出し、万全の態勢で退職日に臨みましょう。
6.「転職したいけど不安」という人に知ってほしい決断ポイント
ここまで読んだ方の中には、「それでもやっぱり転職していいか不安…」という人もいるかもしれません。そんな方には、以下のポイントについて具体的に整理してみてください。
- 現職で自分の求めるキャリアアップやスキルアップができるか
- 給与や待遇に満足しているか
- 労働条件は希望通りか
- 会社の文化や環境は自分にマッチしているか
- 業界の将来に不安や違和感がないか
- 人間関係に不満があるか
- 自己成長ややりがいを感じられるか
- 納得できる評価を得ているか
まずは以上について、自分が何を重要視しているのか優先順位をつけてみてください。その上で、「それぞれの課題が転職すれば解決するか」ということを考えてみます。
仕事をしていくうえで、何も不満を持たないという方はいません。皆何かしらの不満を持ったり、違和感を持ちながら過ごしている筈です。そして、転職すれば全てが解決するかといえばそうとも言えません。
その一方で、「ここだけは改善したい」という核になるものがある場合、転職することで解決できる可能性は高まります。転職を決断するためには、その核となる部分を見出す作業が必要です。
重要なのは、自分が仕事において何を求めていて、それは転職することで達成されるのか、ということです。自分の希望やさまざまな情報を十分に分析し、転職すべきかどうかを検討してみてください。
7.転職活動で気になるQ&A
それでは、最後に転職活動で気になる質問について答えていきます。
7-1.退職してから転職活動しても大丈夫?
退職してから転職活動をしても大丈夫かどうかは状況によって異なります。ある程度十分な貯金があったり、失業手当をもらいながら長い目を見て転職活動ができるのであれば問題ないかもしれません。
ただし、転職先が決まる前に退職することで収入がなくなってしまい、生活を圧迫するなどの状況が起こってしまうと問題です。転職先を見つけることを焦ってしまい、自分の希望に合った条件のもと契約することが難しくなる可能性もあるためです。
できることなら転職活動をしながら、転職を続けている方が様々な点で有利です。もちろん、現職での業務に問題があり、続けることが困難である場合は退職する方が良いかもしれません。状況に応じて判断するようにしましょう。
7-2.入社してすぐの転職は不利になる?
例えば新入社員が、入社してすぐ転職する場合。結論から言うと、あまり早く転職してしまうと、それが不利になる可能性は捨てきれません。「こらえ性がない」と捉えられることがあるためです。
ただし、必ずしも入社してすぐ転職することが不利になると言い切れるわけでもありません。人材不足で経験不足でも、イチから育てていきたいと考えている企業もあります。
その場合は他の企業の色に染まった人材を採用するよりも、二次新卒などまだあまり経験がない人材を求める場合も十分にあり得ます。
重要なのは、転職に至った理由をポジティブに捉えられるかどうかです。面接で転職に至った理由を聞かれることがあるかと思いますが、その際はポジティブな内容として明確に答えることで、不利を避けられる可能性があります。
7-3.転職活動は現職にバレたらマズい?
転職活動は、なるべく現職にバレないことが好ましいです。転職活動をしていることが今の職場にばれてしまうと、信頼関係が損なわれて、今の業務に支障が出ることもあります。またそうなった後に、転職を取りやめるといった場合にも不利益です。
転職活動は、同僚にもなるべく伝えない方が良いでしょう。親しい同僚であっても伝わってしまう事がないとは言えないためです。
転職活動中は、面接などで現職を休まなければならないといったこともあり得ます。そのためにも、なるべくバレないように注意しながら活動を行うことをおすすめします。
7-4.内定から入社日までどれくらい待ってもらえる?
内定から入社日までどれくらい待ってもらえるかは、企業によって異なります。一般的には1ヵ月から3ヶ月ほどとなります。
ほとんどの場合、転職先企業はいつ頃から入社できるのかといった希望を面接時などに聞いてきます。事前に現職の規定を調べ、どれぐらいで退社できるのかを把握しておく必要があるでしょう。
内定が決まったら現職に退職を申し出、退職日を決定して入社日を決めましょう。面接で答えた日程よりも、大幅にずれ込むことがある場合は、一度転職先企業に相談してみましょう。
7-5.忙しくて転職活動の時間が作れない…
忙しくて、転職活動の時間ができないと言う場合は、時間の使い方を工夫するようにしましょう。
この記事では、転職活動を3ヶ月ほどのスパンでお伝えしてきました。しかし、もしも忙しくて、転職活動がに対する時間を取れないのであれば、半年や1年といった長期スパンを考えながら、転職活動を行うことも検討しましょう。
近年では、多くの情報収集や面接についてもオンラインで行える場合も増えています。オンラインでできる事をスキマ時間に行い、長期的に活動を行うといった方法が有効です。
また転職の時間の作り方などに関しては、転職エージェントなどプロに相談することもおすすめです。転職エージェントに相談すると、転職先の情報などを自分自身で探したり、情報を集める手間が省けます。
7-6.ブランクがあると転職は不利?
転職においてブランクがあるとフリーになるかどうかは、ブランクの期間や理由、業界等によって異なります。
2、3ヶ月のブランクであれば、問題にされないことも多いですが、6ヶ月~1年など長期にわたってブランクがある場合、採用側もその理由を聞きたくなるでしょう。
ブランクがある場合は、その理由はネガティブに捉えられないように工夫する必要があります。例えば、家族の介護などが理由のブランクであれば、理解されやすくなります。また、ブランクの合間にフリーランスとして、業務委託を受けて仕事をしていたと言った場合にはスキルや経験がつながるとして、納得感が生まれやすくなります。
重要なのは、企業に対して意欲をどのように捉えているかです。労働意欲があり、一緒に仕事をしたいと思ってもらえるようアピールすると良いでしょう。
7-7.複数内定したらどうすれば?
複数の企業に内定した場合は、第一希望以外の企業には、内定辞退の申し出を行います。
複数の企業に内定した場合で、第一希望からの返事を待っている状況おいては、注意が必要です。まだ第一希望からの返事を待っているのであれば、きちんと説明して内定の入社諾否の返事を待ってもらうようにしましょう。
その場合でも待ってもらえる期間は2〜3日となります。それを超える場合は、内定を辞退するか、受託するかも決断する必要があります。
8.まとめ
以上この記事では、転職活動の流れを中心に、これから転職する方が、不安に思いやすいことへの回答など、以下の内容を詳しく解説してきました。
この記事のポイント |
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この記事をお読みいただいたことで、転職活動の流れや細かな不明点を解消できたことと思います。ぜひこの記事を参考に、転職活動を進めてみてはいかがでしょうか。
参考サイト
転職のサポートドットコム
(外部サイト)
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